ta1ryのサッカー観戦記

大学生になりパソコンを買ったぼくが、個人的な記録として観戦したサッカーの試合について簡単に綴るブログです。時には遠征記的に、時には懐古的に、時には半実況的に。国内ではマリノス、海外ではシティとかミランを応援してます。

2005.12.03/Jリーグ第34節/川崎フロンターレvsガンバ大阪/2-4

DAZNのreliveから。

第33節終了時の順位表は以下の通り。上位が終盤で勝ち星を大きく上積みできなかった(31節から33節において30節終了時に首位だったガンバが3連敗、2位だった鹿島も2分1敗と停滞)こともあって勝ち点差はさらに詰まり、最終節を前に首位と勝ち点差2の中に5チームがひしめく状態となり、まれに見る大混戦となりました。

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組み合わせも妙でして、優勝の可能性のあった上位5チームはすべて他会場での試合(セレッソvsFC東京、川崎vsガンバ、新潟vs浦和、鹿島vs柏、千葉vs名古屋)に。1位のセレッソは勝てば他会場の結果に関係なく優勝できるが、得失点差で他4チームに大きく劣るため、引き分け以下の場合、優勝には他4チームがいずれも引き分け以下であることが必要で(敗戦の場合はG大阪の敗戦も必要)、優勝のためには勝利が必須条件とも言えた。またセレッソが引き分け以下の場合、2位のガンバは勝てば他3会場の結果に関係なく優勝であり(勝てなかった場合はガンバ引き分け・セレッソ敗戦・他3チームいずれも引き分け以下の場合のみ優勝)、優勝には勝利が最低条件となる、同勝ち点で並ぶ3位浦和、4位鹿島、5位千葉の間には、それぞれ1節では逆転困難な程度の得失点差が付いていたことから、この日のために5試合すべてに中継車を送り込んだNHKでは、実況中継の中で「勝ったクラブのうち(試合前時点で)最も順位が上のクラブが優勝」と説明していた。 ややこしいね。

そして試合開始です。メインには川崎vsガンバについて記述していきます。

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ガンバの監督は西野郎で対する川崎は関塚隆さんです。2004年に中村憲剛を攻撃的MFからボランチへコンバートしたことで知られますね。ミランピルロイメージしてのことだそう。後に中村憲剛自身もこれが大きな転機だったと言っています。今年で中大から加入して3年目。

ガンバは前線には2トップにアラウージョ大黒将志。そしてその下にフェルナンジーニョ。当時千葉を率いていたオシム監督はこの3人は血がつながってるなんて言ったりしてました。ちなみにこの3人はシュートをファーストチョイスにしておくことを前提にしていたらしい。

「2点とられたら3点取る」と西野監督が言っていたことに象徴される超攻撃的サッカーを掲げていたこのときのガンバ。ミーティングでも失点シーンのビデオを見返してなんてこともあまりなかったんだそう。

試合は12分、このシーズンPKなしで33得点という爆発的な得点力を残してMVPにも輝いたアラウージョが決めて先制。

お互い攻めあう展開のなかで37分、CKから寺田が合わせて川崎が同点に追いつきます。

この試合は1-1で折り返します。

他会場の結果も記述しておきます。3分にセレッソ西澤明訓が決めて先制。4分に浦和の堀之内聖が、7分に鹿島の野沢拓也が続けて得点。13分には浦和のポンテがFKを直接決めて追加点を重ね、各地で優勝を狙うチームにゴールが続々と誕生しました。ただこの動きに対戦相手もただ耐えているばかりではなかった。20分にはFC東京鈴木規郎が1点を返し、試合を振り出しに戻ました。37分に川崎が追いついたこのとき、長居では試合の行方を大きく左右する場面が訪れこのます。セレッソ古橋達弥FC東京の選手に倒されたことにより、セレッソはPKを得たものの、FC東京の執拗な抗議により焦らされたこともあったのか、ゼ・カルロスの放ったPKはFC東京GK土肥洋一により阻止され、得点の機会を逃します。これが後に大きく運命を左右することに…。鹿島は前半終了間際にアレックス・ミネイロが追加点。

後半になってもお互い攻撃的な姿勢を貫く一戦。56分にはガンバが宮本恒靖のゴールで勝ち越すも62分に谷口博之のヘディングにより再び川崎が同点とします。ガンバはこの試合セットプレーから2失点。セットプレーの守備の練習してなさそう。それでも79分、左サイドをえぐった家長昭博森勇介に倒されて得たPKを遠藤保仁が落ち着いて決めてまたまた勝ち越し。84分にフェルナンジーニョが遅延行為からさらに拍手で侮辱行為となり立て続けに2枚イエローカードをもらい退場。それでも89分にアラウージョが決めて勝利を手繰り寄せます。後述しますがこの時点でセレッソFC東京と同点であり、その情報を仕入れていたであろうサポーターがピッチに出てきて選手のもとへ駆け寄ります。軽く騒然。それでも落ち着いてるキャプテン宮本恒靖。かっこいい。

そしてこのまま試合終了。敵地で川崎を2-4で破り、オリジナル10で唯一タイトルを取れていなかったガンバですがようやくタイトルホルダーになれました。ちなみに同じく今シーズンまでオリジナル10の中でガンバと同じくタイトルが取れてなかった千葉は同年11月5日にナビスコ決勝でガンバをPK戦の末に破りタイトルを獲得しています。このPK戦の時にかねてからトラウマを抱えていたオシム監督が結末を見届けることなくロッカールームで1人終わるのを待っていたのは有名な話です。

ちなみに後半の他会場の結果について。

セレッソは48分にゼ・カルロスのドリブル突破からのこぼれ球を西澤明訓がゴール左隅に叩き込み、PK失敗により霞んでいた夢を再び手繰り寄せる、執念の一撃をぶち込みます。自身の試合前の「勝たなければ一生負け犬」という言葉に表れた意気込みどおり、2ゴールという見事な形。58分に鹿島の野沢拓也が、60分に浦和のマリッチが得点と試合は動きます。79分に鹿島はPKを得てこれを決めるべく投入された本田泰人がゴール。直後の80分には浦和の山田暢久も得点、さらにスコアレスが続いていたフクアリでも82分に名古屋の鴨川奨のゴールにより千葉が1点リードされるなど、試合は各地で再び大きく動き始めます。 そして迎えた後半終了間際。このままセレッソが優勝するかと思われたが、ドラマは起こりました。ロスタイム突入直前の89分、クリアのこぼれ球をFC東京のMF今野泰幸により決められ、同点に追いつかれてしまいます。その直後には千葉がPKを得ると阿部勇樹が決め、続けざまに坂本將貴のゴールで逆転に成功。

こんな感じで各会場で二転三転した試合。結果としてこのシーズン優勝したのはガンバとなりました。対してあと一歩のところまでタイトルを掴みかけていたセレッソはまたしてもタイトルを取り逃しただけでなく、得失点差により5位まで順位を落とす結果となりました。最終節89分まで首位。セレッソが最も優勝に近づいてた瞬間でした。

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 最後にこの最終節についての動画を。